【032】マイクロソフト vs. Google

2009 年 7 月 26 日 | カテゴリー: Note 002, 新聞記事 | タグ: , , ,

MS vs Google「朝日新聞 2009.07.26 朝刊」より。

Google が「Google Chrome OS」の開発に着手したことは、以前本ブログの投稿記事「【011】Google OS」でも紹介した。

Google OS によって、いよいよマイクロソフトの牙城である OS の世界に変化があるかもしれないのだが。今後の両社の動向に注目である。そうした内容に関する記事が、「asahi.com(朝日新聞社)::MS対グーグル、IT覇権争いは「本丸」のOSへ」で公開されているので、気になる部分を引用しておく。

IT覇権をめぐるマイクロソフト(MS)とグーグルの争いが、激しさを増している。グーグルがパソコン用基本ソフト(OS)への参入を発表し、主戦場はMSの「本丸」に移った。迎え撃つMSは、グーグルの牙城(がじょう)・ネット広告に攻勢をかける構えだ。

上記を今更詳細に記述しなくても良いだろう。

グーグルが初めて開発に取り組む「クローム」は、設計図にあたる基本情報が公開されていて「オープンソース」と呼ばれる「リナックス」をベースに開発。クローム自体も無償で提供する。

低価格パソコン「ネットブック」向けのOSで、新興国のユーザーなども含めた新しい利用者層を開拓し、ネットを閲覧する際の広告での収入を増やす狙いとみられる。これまでのOSや各種ソフトを開発し、それ自体を売って収入源としてきたMSをはじめとした従来型の企業とは一線を画す。

OS としてのビジネスモデルを根底からひっくり返そうと考えている Google の動向はかなり気になるところである。一方、マイクロソフトも以下のような戦略を発表している。

MSはワープロソフト「ワード」や表計算ソフト「エクセル」などの統合ソフト「オフィス」の簡易版を、10年からネットを通じて無料で提供する計画を明らかにした。

これと同じサービスをグーグルが展開し、「オフィス」と似たような機能を提供してきたことへの対抗措置だ。サービスを無料で提供して自社のネットをより多く使ってもらい、広告収入で収益を上げるというグーグルの事業モデルと同じ土俵に上がり、真っ向から勝負を挑むことになる。

既に、Google は、「Google Doc」として、マイクロソフトとの互換性の高いネットサービスを提供しているが、上記のマイクロソフト社の戦略は非常に興味深い。

上記に対して、新聞記事では、各社の問題も明記しているので引用しておく。

パソコン用OSで、グーグルがMSのシェアを奪うことができるかどうかは未知数だ。グーグルはOS事業を携帯電話向け「アンドロイド」で先行して始めたが、「安定性が十分ではないとして一部の端末メーカーは採用に二の足を踏んでいる」(米紙ウォールストリート・ジャーナル)という指摘がある。新参入だけに、短期間で信頼を勝ち取ることができるかどうかが勝負になる。

MSの一連のネット戦略では、ネットを通じたソフトの無料提供が短期的には「収益機会を縮小させる」(米アナリスト)という恐れがある。無料化が浸透すれば自らの収益基盤が揺らぎ、これまでの事業モデルを根本から変えなければならなくなるリスクをはらむ。

「両社とも、それぞれ主力のOS、ネット検索市場では寡占状態にあり、頭打ちだ。成長戦略を描くには、新たな収益源を獲得するよりほかにない。新段階に入った両社の争いは、成長を維持するために負けられない戦い」として締めくくっている。

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