ビジネス・インサイト
投稿記事、「池田信夫 blog Part 2::ビジネス・インサイト」の内容は非常に興味が惹かれる。投稿記事で紹介されている書籍と関連する書籍をリストしておこう。
- 【2009年08月11日:購入済、2009年10月23日:読了】石井淳蔵[1]著「ビジネス・インサイト – 創造の知とは何か」(岩波新書:2009年4月)

- 【2009年11月26日:購入済】マイケル・ポランニー著「暗黙知の次元」(ちくま学芸文庫:2003年12月)

池田氏は、上記の「ビジネス・インサイト」に関して下記のように評価している。
イノベーションについての本を書くために経営学の本をいろいろ読んでみたが、「イノベーションの何とか」と題した本にはほとんどイノベーションがなく、いろいろな成功例を並べて結果論を語るだけのものが多い。その中で、本書は科学的な方法論を踏まえた数少ない本
さらに池田氏は続けている。
著者は「マーケティングの神話」で、マーケティング・リサーチによって集めたデータからすぐれた商品を開発しようとする経営学が神話であることを明らかにした。本書はその延長上で、まず事実からイノベーションを「帰納」するという思想が、科学哲学で半世紀前に破産した論理実証主義の焼き直しであると断じる。その上で著者がよりどころにするのは、マイケル・ポランニーの暗黙知の概念である。
「暗黙知」といえば、の野中郁次郎氏が有名!?と考えているが(私個人としては、野中氏の暗黙知は良く理解できなかった・・・)、池田氏は以下のように書籍を通して記述している。
暗黙知というと、野中郁次郎氏などの一橋スクールによって経営学ではおなじみだが、著者は彼らの解釈はポランニー自身の思想とは違うと批判する。野中氏などのいう暗黙知は、職人芸のような「技」で、日本の製造業の得意な「すり合わせ」の世界だが、ポランニーのいう暗黙知は、マッハやディルタイの影響を受けた認識論的な概念で、心理学でいうゲシュタルトのような概念化の過程である。この概念を著者は「ビジネス・インサイト」と呼ぶ。
こうなると俄然興味が湧いてくる・・・
脚注:[1]
石井淳蔵(イシイジュンゾウ)
1947年生まれ。神戸大学大学院経営学研究科博士課程修了。同志社大学商学部教授、神戸大学大学院経営学研究科教授を経て、流通科学大学学長(商学博士)。専攻:経営学、マーケティング論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



