【052】体育協会が自己破産・・・原因は雷

2009 年 8 月 16 日 | カテゴリー: Note 003, 新聞記事 | タグ:

「朝日新聞 2009.08.16 朝刊」の社説に、「夏の体育 – 雷の恐ろしさを侮るな」という興味深いものがあった。同じ社説が、「asahi.com(朝日新聞社)::夏の体育 – 雷の恐ろしさを侮るな」が公開されているので、引用しておこう。

野球、サッカー、水泳――。あちこちで夏休みを楽しむ子どもたちの歓声が聞こえる。

だが8月は、落雷が多発する時期でもある。近年増加しているゲリラ豪雨が雷を伴うこともある。野外での活動には、雷への注意が欠かせない。

海辺や河川敷には身を守る建物が少ない。広い校庭での部活動も、避難のタイミングを誤れば危険につながる。大勢の子どもたちを率いる指導者や教師が正しい知識を持って対処しないと、重大な事態を招くことになる。

「ゴロゴロと音がするけど、まだ雷は遠い」と思ってはいけない。雷鳴が聞こえたら、頭上の雲の中で雷の放電が始まっている。すぐ避難すべきだ。「木の下は安全」というのも正確ではない。木から人体に雷が飛び移る「側撃」もある。木の真下ではなく3メートルほど離れた場所でしゃがむのがよい。

認識の甘さによる事故が意外な結末を招いた。大阪府の高槻市体育協会が6月、自己破産を申し立てたのだ。

サッカー大会中の落雷で重い障害を負った高知の男性が、在学した私立高校と主催者の体協を相手取って提訴した。高松高裁の差し戻し控訴審は昨年9月、「落雷の危険は予見可能だった」として、被告に約3億円を支払うよう命じた。体協は賠償のために自己破産を申請するに至った。

判決は学校・スポーツ関係者にとって衝撃で、雷の怖さを再認識し、周知しようという動きが広がった。

例えば、全国高等学校体育連盟は夏の高校総体予選の前に、全競技の専門部に会長名で通知し、生徒の安全確保や雷の知識習得などを求めた。

日本ラグビーフットボール協会は、夏合宿の時期を控えた先月上旬に、関係者に雷に関する注意を促した。

問題は現場の指導者が、実際にどれだけ正しい知識と判断基準を持っているかだ。特に試合の中断・中止にはガイドラインを設けておかないと、「まだ小雨だから」などと異議が出て判断が鈍ることがある。普段の練習の段階から「雷鳴が聞こえたら即中止」などの基準を持っていたい。

全国高校野球選手権が真っ盛りの甲子園球場では、気象情報会社の予報士が大会本部に常駐し、持ち込んだ機器で気象状況を監視している。本部は雷が20キロ圏に近づいたら試合を中断する、といった基準を設けている。

簡易な方法でも予測はできる。電力会社の多くが雷の情報をホームページなどで提供している。学校には、屋外スポーツの指導者に携帯式の雷警報器を常に持たせてもらいたい。

豪雨や竜巻の猛威を思い知らせる災害も続く。部活に熱心な指導は大事だ。だが、正確な知識をもって危険を予見し事故を未然に防ぐ、そんな責任意識がより肝要である。

熱中症に関する知識は、最近ではかなり浸透してきたように思うが、上記のような「雷」に関する認識は遅れているように思われる。私個人では、ゴルフをやるか意外と「ゴルフ場」は、徹底した雷対策がなされている。コースのあっちこっちに「避雷所」が設定されているし、プレー中断の決断も我々では、信じられないほど早い。

他のスポーツも学ぶべきことが多い。

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