スライスショットの意義

2009 年 8 月 22 日 | カテゴリー: テニス:戦略と技術 | タグ: , ,

伊達公子選手が復帰して、早1年以上が経過する。既に、国内ランキングでは、森田あゆみ選手、杉山愛選手に次ぐ第3位。既に世界を転戦するフェーズへと移行している。

そんな伊達選手からは、今のテニスに「方向性の修正」を投げかけているように感じるのは私だけであろうか。「日本HP クルム伊達選手 第20回ウインブルドン篇」に、その一端が垣間見える。伊達選手は、「テニスはパワフルにスピーディになって、簡単に決まってしまうこともある。でも、テニスはもっと頭を使うものだというのが私の考えです。私は背も高くないし、パワフルでもない。だからいつも頭を使うようにしています」 とインタビューに回答し、以下のように述べている。

「頭を使ったテニス」が、今回の場合はウォズニアッキに腰から上で打たせないという作戦だった。ウォズニアッキのベストショットが生まれる高い位置からの強打を防ぐためにスライスを多用。低軌道のショットはもともとクルム伊達の持ち味だが、そこへスライスを「織り交ぜて」と言うよりは「中心にして」と言っていいほどしつこく打ち続け、ウォズニアッキを手こずらせた。

スライスは本来防御的なショットだ。けれどクルム伊達は攻撃的なスライスを芝でずっと練習してきた。チップ・アンド・チャージの練習も、外国の男子選手にサービスを打たせて何度も何度も。

日本人選手が世界と戦うためにヒントがここにある。

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