能登半島無計画旅行:漆アミューズメント・塗太郎
我が家の「能登半島無計画旅行:2日目」である。1日目は、想像以上に能登を満喫したが、2日目の9月6日は、本来の計画であった次女の「JPTA 能登国際女子オープンテニス 2009 予選」がスタート。当然、勝利すれば全ての計画!?変更する必要があり、勝敗の行方は、旅程に大きな影響があるはずだったが・・・試合は、午前9時スタート。次女は、試合の結果に号泣だったが、それを横目に「どこ行く!?」と意外と冷めている家族である。試合終了が10時30分過ぎ。午後は、まるまる観光できることになったので、選択肢が増えた。
最初は、金沢と考えたが、それこそ車で最低でも2時間は掛かる、とホテルのフロントからアドバイスされていたので、どうしようと考えていると、長女から「輪島は遠いの?」という意見が出てきて。どうやら、コンビニエンスストアで購入した雑誌に掲載されていた「漆アミューズメント・塗太郎」での輪島塗の体験コーナーが気になる様子。
一路、大会会場である「藤波運動公園」から輪島へ向かった。11時ちょっと前に会場を出発したと記憶しているが、輪島には11時40分頃到着。上記の目的地である「漆アミューズメント・塗太郎」の看板を見つけた。どうやら、まだ「輪島の朝市」というのがやっているようだったので、大きな海岸の駐車場の車を止め、朝市をちょっと覗いて、まずは昼食。海鮮丼という大きな丼物を食し、早速「漆アミューズメント・塗太郎」を探す。
「朝市通り」というところからは、ちょっと狭い路地に入ったところにあるので、見つけるまでに30分ほどは歩いただろうか。とっても閑静な場所に位置していて、なかなか情緒のある近隣だった。
誰一人いない店内!ひょっとして休みかな、と思わせるほど、お客どころか店員すら見当たらない・・・「御用の方は呼び鈴を」との掲示を見つけて、慌てて呼び鈴を押し、無事店員を発見。
娘:「輪島塗の体験をしたいんですけど・・・どれ位の時間が掛かりますか?」
店員:「通常は1時間位ですよ」
娘:「お願いします」
自分が興味あることは、本当に会話が弾む。親でありながらビックリするが。
まずは、自分が作品にしたい土台を選定する。カップ、お箸、手鏡(コンパクト)、ペンダント、小物入れ・・・その選択肢は、山ほどあるが、そうした中から長女は手鏡(コンパクト)を、次女は小物入れを選定。それぞれには、下書きのようなこれから輪島塗をする柄が入っている。長女のコンパクトには大好きなフクロウが下書きされていて、次女のには花弁(多分、桜!?)が下書きされている。
まずは、練習!壊れて販売できなくなったといわれる練習用のお椀に、講師!?の先生から、ゆっくりと丁寧に輪島塗の説明を受ける娘達。こうした時間は、彼女達には耐えがたい至福の時らしい!何か新しいことを習う時には、本当に嬉しそうなのである・・・
何と漆塗り体験に参加しているのは、娘達2人だけ!教室は、とっても静かだし、畳ということもあって、妻は居眠り開始。私は、娘達の様子をビデオ撮影。20分、40分が経過・・・1/3も塗り終わっていない・・・これには正直参った!2人で「すっご~い」とお互いに褒めあって、全く待っている我々のことは目に入っていない。その証拠に、「終わったら電話するから、別の所に行っていても良いよ」とコメントする始末。
流石にじっと娘達の塗る姿を見ているのは疲れたので、それこそ朝市通りを我が妻とふらふらと散歩。1時間30分後に再度店に戻ったが・・・まだやっている!結局丸々2時間を掛けて塗り終わり。
先生を呼ぶと・・・
「お疲れさまでした!それにしても時間を掛けてじっくりと塗ったね~どれ、見せてごらん」
本当に丁寧に、そして日本が忘れてしまった「匠(たくみ)」の世界にどっぷりと浸かっているような心地良い感触を味わいながら、先生の感想を聞かせて頂いた。これがまたビックリするようなコメントだった・・・
「お姉ちゃんの作品は、フクロウが本当に丁寧に塗ってあるね。何か他に書かないの?下書きに沿って塗り上げることも重要だけど、何か他に書き足したって良いんだよ。そういう意味では、チャレンジが無い作品かな・・・妹さんの作品はね、これまた素晴らしく教科書通り。とっても綺麗に塗り上げているけど、教科書通りではつまらないよ。もっと、遊び心があるといいね」
芸術とは恐ろしい!上記のようなコメントは、日頃から私が主張している内容である。長女は、成績もまずまず、人柄も悪くない・・・しかし、どことなく老婆のような落ち着きがあり、冒険心が無い。もっと若い時には無謀で良いと意見している。次女は、テニスをやっているが日頃から「君のテニスは教科書通り。スポーツなんて教科書通りにやっても勝てないよ」と意見している。そうしたことが、たった一つの輪島塗りの作品に出てしまう。娘達も上記のコメントには絶句していた・・・
講師の先生が、コメントと同時に多少の修正を加えてくれた。柄に立体感を出すための影の作り方、躍動感のある作品にするための影や空間の使い方。作品は、ちょっとした修正で見違えるようになった。娘達の感動は頂点!大満足の作品に仕上がった。
私は、絵心が無いので、ただただ見ていただけだが、本当に楽しそうだったが・・・何と終了したのは、午後3時30分を回っていた。合計2時間40分以上を経過。ただ、「本当に良かった・・・楽しかった・・・もう思い残すことはないかも・・・」とまた冒険心のないコメントだった。
散々「漆塗り」を満足して、朝市通りをふらっとして、ちょっと「お土産」を探して、輪島温泉郷「湯楽里(ゆらり)」へ。無料で満喫できる足湯があるというので。これがまた、「旅の疲れを癒してくれる・・・」なんて言う言葉がぴったりの空間だった。
帰路は、偶然通りかかった「千枚田」を通り掛かって、写真撮影のためにふらっと立ち寄った。もともと長女が立ち寄りたいと言っていただけに、偶然とは言え、感動の景色を満喫してホテルへ帰った・・・
関連投稿記事:能登半島無計画旅行
- 2009年09月05日:能登半島無計画旅行:能登九十九湾周辺と「ホテル のときんぷら」
- 2009年09月06日:JPTA 能登国際女子オープンテニス 2009
- 2009年09月06日:能登半島無計画旅行:漆アミューズメント・塗太郎
- 2009年09月07日:能登半島無計画旅行:ピールアートと金沢城



