ウィニング・アグリー 2:全てのコーチ、親等が読むべき名著!?

2009 年 9 月 11 日 | カテゴリー: テニス:知識, 読書ノート | タグ:

俺がついている俺がついているサポート仕事の会議が開催される場所まで、電車でたっぷり2時間30分。往復で5時間。それにしても遠いな、といつも考えてはいるが、それでも契約上、出掛けなくてはいけない。コンサルタントの宿命だが、移動距離、時間はいつも悩みの種ではあるのだが、こうした移動があるとじっくりと読書に費やせるのもまた良いものである。と自分に言い聞かせている。

早速、先日購入したブラッド・ギルバート、ジェームズ・カプラン著「俺がついている – トップクラスのテニス選手から企業の重役まで優秀な人材を育てるコーチ術」(日本文化出版:2009年06月) 俺がついているサポート2を読了。もともとギルバート氏の英語が優れているのか、それとも翻訳する方が日本語に優れているのか、とにかく読みやすい内容と言い回しの本だった。

最初に出版されたブラッド・ギルバート、スティーブ・ジェイミソン著「読めばテニスが強くなる – ウィニング・アグリー」(日本文化出版:1997年10月)ウィニング・アグリーは、どちらかと言うと「プレーヤ向き」の Know-How が詰まった内容だったが、この「ウィニング・アグリー 2」は、コーチやテニスプレーヤの親、更にはトレーナーといったプレーヤの周辺をサポートしている人達向けの内容になっている。

最近の「コーチ術」に関する書籍は、どうしてもビジネスを題材にしたタイトルを表記したいらしいが、この書籍の内容は、純粋に「アスリートに対するコーチ術」と解釈した方が良いだろう。ビジネスで使える「コーチ術」ではないということをお断りしておこう。どうやら、日本側で勝手にサブタイトルを付記したらしいが・・・

私は、個人的にテニスは、「師弟関係」としてのコーチ・プレーヤの関係では難しいのではないかと考えていたが、ギルバート氏は、まさにそんなことを言っているように感じた。賛否両論あるとは思うし、選手の性格等にもよるので、一概に「それが良い」と一つの解答を出すべきではない、と考えてはいるが。

特に、ギルバート氏が主張する「ポジティブ」な考え方を全うするところは、私個人としては、全面的に賛成できるし、そこまで徹底するのかと感心させられた。

無条件にポジティブでいることだった。(中略)コーチとしての私の信念は、どんな理由であれ不機嫌な態度を決して選手に見せないことだ。どんなに悪いことが起ころうとも、現状を受け入れて、何かポジティブな点を見つけることにしている。(p.60)

上記に関して、コーチをしながらどのように実践してきたが示されている。特に選手が試合に負けた時の接し方は、学ぶべき点が多いのではないだろうか。上記は、コーチだけではない。私のようなジュニアテニスプレーヤを持つ「親」にも当てはまる、と私は思う。たかがテニス、されどテニス。敗戦時に「小さな勝利に拘り過ぎて」[1]叱ったり、注意したりするだけでは、あまりにも芸が無い、と私は改めて感じている。

脚注:[1]
本ブログの投稿記事、「「日本のジュニアが危ない」・・・再び!」で記述した「結果を急ぐあまり小さな大会のちっぽけな優勝に固執し「ストロークをミスしない」「ダブルフォルトをしない」と教える」ということを暗示している。

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