成毛眞氏が主張する「本は10冊同時に読め!」
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私の年齢になると、なかなか自己啓発だとか Know-How 本を読まなくなるのではないだろうか。読んだところで、「ふ~ん・・・」なんて程度の興味しかなく、意外と既に実践していたりして、記述されている Know-How が役に立たなかったりするものである。
だた、私個人に限って言えば、幾つになっても他人様の Know-How で気が付いていないことが多く存在しているのではという不安から、何でもかんでも購入しては後悔している。ただ、新書や文庫、更には単行本でも1つか2つ、何か新しいことを「発見」することができれば大満足である。
元マイクロソフトの社長である成毛眞(なりけまこと)氏は、その著書成毛眞著「本は10冊同時に読め!」(知的生きかた文庫:2008年02月)
で以下のように表現している。
40代・50代のベテラン社員で働きアリという人はどのような本を読めばいいのか。そんなものはない。もう手遅れなので、何(遊びのノウハウ本)を読んでもムダである。(中略)経営者向けの本もない。経営者になってから経営論や戦術論に関する本を読んでいるようでは遅すぎる。(p.156 -157)
ちょっと挑発的な記述だが、半分位は私も同感である。経営者になってから、経営論や戦略論といった所謂ノウハウ本を読んでいる方々が結構多いのでビックリすることがあるが、逆にコンサルタントが経営者向けに経営論や戦略論を書いている連中もいるので、更に驚く。
さて、そうは言っても、やっぱり幾つになっても本は読んでいたい。ただ、だんだん生きる時間が少なくなってくると、より面白い本により効率良く出会いたいという欲求があっても良いのではないだろうか。
「人が言い難いことをズケズケと表現するな~」と感じつつも、残念ながら、この文庫を読了してから複数の本を併読するようになった・・・特に、「まずは3冊同時読みから」といった章があり、決意ができた。この文庫、確か昨年読了したのだが、それ以来(つまり約1年半位前)、最低でも3冊を併読するようになった。結構実践するのは簡単だったが、それまでは本を併読したのは、ビジネス書のみ。小説にエッセイ、更には専門書といった類の書籍を併読なんてしなかった。そういう意味では、成毛氏のこの文庫本、それだけでも購入した価値があった。
そしてもう一つ。この文庫本の中に「私が参考にしている書評家」というのがある。その中に、3名の書評家が紹介されているが、その中の一人である松岡正剛(まつおかせいごう)氏に関する記述がある。
彼は(松岡正剛氏のことである)まさしく「知の巨人」である。1冊の本を紹介する中で、「○○の本ではこういっていた」という具合に10冊ぐらいの本がさらりと出てくる。恐るべき数の本が、彼の血となり肉となっているのだろう。「松岡正剛の千夜千冊」というサイトでもたくさんの書評を載せているので、アクセスしてみるといい。1冊の本をここまで深く読み解く人も、なかなかいない。(p.115)
成毛氏は、この松岡正剛氏に関しては絶賛である。実は、上記を読む前は、松岡正剛氏の名前は知っていたが、「千夜千冊」の存在は知らなかった。まだ、閲覧したことが無い方は、ちょっと訪問して頂くとして、その書評の多さに驚くが、それよりも、1冊から、関連するような話題、時代背景等々から、あっという間に10冊、20冊と辿っていける。賛否両論あって、「誘導されているようで嫌悪感がある」という感想を述べる方々もいらっしゃるようだが、私にとっては、とても参考になる(というより、松岡氏がどんな書評をしているのか確認したりしている・・・)。
併読を実践するようになったこと、そして松岡正剛氏の「千夜千冊」のサイトを発見できたことだけで、充分に読了した価値があったと感じているのだが。Know-How 書や自己啓発に関する書籍なんて、そんなもんで良い!




ロサンゼルスで、WEBOOKというメルマガを発行する松山真之介さんと一緒に、100冊倶楽部というのをやってます。(まだ二回目ですがー汗) みんなで集まって、それぞれが読んでいる本を紹介するという会ですが、ちょうど前回、私は、10冊ほど本を持っていきました。読みたい本を読みたい時に読みたいので、一日の内、どういう時に時間ができて、その時、どういう気分かが予測できないので、常に数冊抱えてます。今も手元に「神道の逆襲」「眺めのいい人」「脳と仮想」「メディア・コントロール」「ゲームにクスとは何か」「仮面の国」「ミシン」「『フラガール』を支えた映画ファンドのスゴい仕組み」「絵のない絵本」「日本が犯した七つの大罪」と、かなり雑読です(^^)
松岡正剛さんは、友人がしばらく彼のところで働いていて、その彼が紹介してくれた、今はなき新宿のあるバーが、ずっと私の行きつけの場所でした。お会いしたことはないけれど、いろいろと私の人生の岐路でのきっかけを作ってくれてる人です。
かっぱ@ロスさん
100冊倶楽部って、良いですね~最近では、ウェブばっかりが注目されているようで、「紙」媒体に関するそうした交流が少なくなったような気がしますね。ビジネス書に関しては、10冊、20冊と併読していた時代がありますが、そうした本は1年後、2年後には古い・・・そんな急いだ時間だけを巡ってきましたから、最近ではもうちょっと落ち着いて読書してみたいな、なんてことを考えています。私も人生の岐路を作ってくれるような方を見つけたいな・・・