昭和のエートス
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最近の本ブログでの投稿記事で、特に内田樹氏のブログから引用している内容のもの(「日本人が失ったもの・・・という課題」とか「内田樹氏の日本人論、推薦書籍20冊」とか・・・)が、以前にどっかでお目に掛かっているような気がして気になっていた。あっちこっちをネットで探したが、見つけることができずにいらだっていたのだが、何とその内容は、内田樹著「昭和のエートス」(バジリコ:2008年12月)
にあったのをふっと思い出した・・・(本を読んでいても、その本にどんなに共感しても、自分の記憶とはこんなものか、とちょっと悲しくなったけどね・・・)
特に、第一章に示されている「反時代的考察 – 森銑三「明治人物閑話」解説」、「白川先生から学んだ2、3のことがら」、「日本人の社会と心理を知るための古典20冊」等の節は、正に上記の投稿記事の詳細が記述されているのである。
改めて、この「昭和のエートス」を読み進んでいくと、「なるほど・・・そうだったのか」と内田氏の論理思考を裏付けるような内容のエッセイ集であって(ちょっと、生意気な言い方だな・・・)、再読の割には、結構重たい感じがする。即ち、簡単にスラスラとは読み進めることができない。
私個人は、これまでビジネス書を大量に読んでいることもあって、「再読」といった行動をとったことがあまりない。ビジネス書というのは、2、3年も経てば、既に「古典」化してしまっている、と考えているので「再読する」ということ自体が無駄である、とちょっと偏った考え方をしている、とは思っているのだが、残念ながらほとんどのビジネス書は、私の解釈が正しいようである。コンサルタントしての経験が増大していることも関係していると思うが。
それはそうとして、この「昭和のエートス」は、じっくりと「再読しよう」と考えさせらる内容である。参考までに、目次を以下にリストしておこう。
第1章:昭和のエートス
- 私的昭和人論
- 貧乏で何か問題でも?
- 喧嘩の効用
- 団塊の世代からの発言
- 負け方を習得する
- 北京オリンピックが失うもの
- 反時代的考察―森銑三『明治人物閑話』解説
- 白川先生から学んだニ、三のことがら
- 日本人の社会と心理を知るための古典二〇冊
第2章:国を憂うということ
- 改憲派に訊きたい二つのこと
- 憲法を改正しないことがもたらす利益
- 悲しみと恥の予感の中で
- なぜ私たちは労働するのか
- 善意の格差論のもたらす害について
- 市場原理から教育を守るために
- 父の子育て
- 学校なんて放っておけ
- 神戸女学院大学の生態学的地位
- 惰性の手柄
第3章:情況への常識的発言
- 記号的な殺人と喪の儀礼について
- 死者とのコミュニケーション
- 日本属国論
- まず日本語を!
- 「てれび語法」の寒々しさ
- 貧困層から効率的に収穫するビジネスモデル
- 「モンスター親」は存在しない
- 彼らがそれを学ばなければならない理由
- 著作権についての原理的な問い
- 情報と情報化
- 頭を冷やすことの大切さ
第4章:老いの効用、成熟の流儀
- アジア的宗教性
- 隠居の愉しみ
- お金と幸せ
- ブログという表現方法
- たいせつな本
- 同時代人へのオマージュ―伊丹十三、手塚治虫、長谷川町子
- 無人島レコード
- ペット・サウンズの思い出
- アルジェリアの影―アルベール・カミュと歴史



