日本辺境論
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あまり自分の書籍を宣伝することの無い内田樹氏だが、珍しくご自分のブログで「買ってね~」とか「読んでね~」といった宣伝めいた内容の投稿記事を公開していた内田樹著「日本辺境論」(新潮新書:2009年11月)
という新書。
これまで、内田氏の書籍は、購入して「読ませて頂いた」といった感覚が強かったが、この書籍に関しては、「宣伝しているのなら購入してあげましょう」と変な優越感を感じながらの購入。20分の電車の乗り換え時間で、慌てて入った書店で積みあがっていたので、その本にたどり着くにはまったく苦労せずで、多少の拍子抜け。そして一気に読了。これまでの内田氏の書籍は、ほとんどが一気に読んでしまうが、この「日本辺境論」は、最近になって読み漁っている「日本人論」に関する内容であったことも手伝って、これまでに無い速さで読了してしまった。
「日本人がどうして他国をまねしたがるのか」、「日本が世界標準をどうして提供できないのか」、「日本人はどうして自己主張しないのか」・・・その他にも、日本人の特徴として、理解しておく必要がある内容が、理路整然と説明されている。それこそ「我々日本人が忘れていた我々日本人の特徴」がこれでもかというほど説明されているのである。
全ての日本人当てはまることは無いと思うが、それでも日本や日本人の一般的な特徴として理解しておいて損は無いだろう。グローバルプロジェクトに関わっている私にとって、こうした日本論とか日本人論といわれるものは、大きな助けとなる。
ただ、この書籍の内容は、一筋縄では理解できない部分もあり、内田氏の知識の豊富さを改めて知ることができる反面、さらっと読んだだけでは「腑に落ちない」ところがある。再読しよう、と心に決めたが、その前に内田氏が主張する「先人が既に公開している日本人論」を知ってから再読するのも良いかも知れない。
本書に関しては、内田氏の親友!?である平川克美氏や書評では評判の子飼弾氏も書評を公開しているので、そちらも参考になるだろう。



