真山仁氏の「ハゲタカ(上)」を読む・・・
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先日読了した東野圭吾著「卒業」(講談社文庫:1989年05月)
は、推理小説だった。予想以上に楽しんでいる自分にちょっとした驚きがあった。ただ、考えてみれば、推理小説は、松本清張を筆頭に、横溝正史や赤川次郎なども読んでいる。更には、レイモンド・チャンドラーやロバート・B・パーカーは、原書(つまり英語です!)で読み漁っている。記憶にないのが何とも歯痒いが、それでも「推理小説」は好きな類なのだろう。
もう一つ、読み漁ったといえば、「経済小説」という分野。「Wikipedia::経済小説」によれば、「経済小説(けいざいしょうせつ)は、企業、業界、人物(経営者、中間管理職、サラリーマン)、経済現象、経済事件などを扱う小説の総称」とのことで、城山三郎の本はかなり読んでいる。何といっても、この分類の小説は、コンサルタントいう職業柄、身近に感じられるものが多い。
そう言えば、以前(1年以上も前かな・・・)、城山三郎をもう一度読もうかな、と考えたことがあったが、「どうせ時間を費やすなら、若手か同年代作家の経済小説」を読もうと考えて、真山仁著「ハゲタカ(上)」(講談社文庫:2006年03月)
を購入して、ほったらかしにしてあったことを思い出した。
家の本棚を探すこと20分。簡単に見つけることができたが、「上巻」で400ページを超える。かなりの大作だと思うが、なるほどこれが「ほったらかし」にしていた理由だな、と変に納得する自分を感じながら、読み始めたが・・・
内容は、経済小説にありがちな「金融系」の物語。「バイアウト・ファンド::Buy-Out Fund」という「ハゲタカ・ファンド」を扱った企業買収。最近、流行りの外資系。流石に、近年話題になっているストーリーである。経済小説は、その時その時の時代背景があり、意外と時間の流れが重要だったりするが、この「ハゲタカ」もその類で、退屈するかな、とも思っていたが・・・
ただ、外資系ハゲタカ・ファンド(外資会社による日本企業の買収といったところかな・・・)を主体に物語は展開するが、その内容は意外と日本企業が犯した「誤り」が所々に散りばめられている様に感じる。日本企業間の「不明確な」関係や日本企業におけるトップマネージメントの責任に関する問題点やビジネスオペレーションの甘さ・・・そういう意味で、単純な金融界のドロドロした内容ばかりではなく、かなり楽しめた!特に、日本企業の階層化やそれに沿った責任の不明瞭さを文章で説明している箇所等があり、「そうだよな~」なんて自分で頷いたりしながら読了することができた。
どうやら、以前に NHK でドラマ化されたらしいが、今の時代、こうした経済小説が、意外と自分の知となるのかもしれないが、やはり親近感のある経済小説は、読了後には疲れる・・・



