逆転勝利を心に刻め!
「平成21年度 関東選抜高校テニス大会」(詳細は、投稿記事「平成21年度 関東選抜高校テニス大会(女子の部)結果」に掲載)が終わり、順位決定戦での最終戦で、シングルス 3 として参戦し、主導権を握って、結果として 1-3 からの逆転勝ち。監督やコーチから「ナイスゲーム」と賞賛され、かなりの自信になったのでは、と私個人は勝手に考えていた。
「全国選抜テニス大会」への切符をほぼ手中に収め、気分良く!?年末年始の大会へ参戦ができると考えていたのだが、「三芳(みよし)」、「京王」といった大会で、やはり試合の主導権を握っていながら、最後には敗戦という結果に、本人もかなり悩んでいる様子だった。「どうして勝てないのかな・・・悪くない展開のはずだけど・・・」とふっと口にする娘は、見ていてちょっと痛々しい。ネットプレーやドロップショット、スライスとストレートのストロークと緩急を付ける展開も散見できるようになってきたが、肝心の「勝利」に繋がらない・・・
ネットプレーでウィナーをとっても、絶妙のタイミングのドロップショットで周囲をうならせるようなウィナーをとっても、試合の「流れ」に乗れない・・・こうしたショットでのウィナーをとれるジュニアは少ないと思っているが(高校の監督もコーチも絶賛してくれてるんですけどね~)、こうした「素晴らしいショット」の数々は、本人にとっては「単なるワンショットでのポイント」で、対戦相手のミスショットと同じレベルでのポイントでしかない、と考えている。
何度説明しても、「素晴らしいプレー」を認めない娘・・・そんな娘を知ってか知らずか、高校の監督から与えられた課題、「良いプレーの後のガッツポーズ」。いわゆる「試合の流れ」に乗るための苦肉の策であった。
上記のような状況下で、「ITF 埼玉国際ジュニアテニストーナメント予選WC戦」への参戦を急遽決めた。とにかく親としては、経験を積ませるしか方法がない。本人は、あまり気がすすまない参戦と主張していたが、「勝つこと」を目的するのではなく、ちょっとでも「試合中、波に乗る」ことを目的に参戦することを説明。何とか本人も納得した様子。
対戦相手は、西日本から参戦しているジュニア選手で、どうやら全国大会常連のシード選手だった。サーブが素晴らしいのと、とんでもなくスピードのあるバックハンドが武器なのであろう安定した試合展開をする選手だった。
8ゲームプロセットでセミアドバンテージとちょっと変形した試合形式。試合は、1-4、1-5、2-5、2-6 という展開。ミスショットが先行する我が娘に勝機はないような展開だった。所々に、ガッツポーズをするものの対戦相手の安定したストロークに押されぎみの展開であった。サーブ・アンド・ボレーも何度か試みている。
しかし、ここから脅威の粘りを見せる!ネットプレーを前提にダウン・ザ・ラインへの強打、ボレー等でウィナーを重ねていく。それでも 3-6、3-7 と正に万事休すだったが。ゲームの主導権は、娘が持っている。4-7、5-7 とウィナーを重ねる。左右へ振られても何とか繋いで、ムーンボールでしのぐ、といった場面もあった。そして、6-7 とあと一歩。
迎えた第14ゲーム。娘のサービスは、ダブルフォルトこそないが、調子が良くはなく苦しい場面が続くが、それでも 15-0、15-15 の展開。このゲームをとれば、試合の内容から「勝利」が転がり込む勢いだったが・・・続くゲームで、ネットを獲りに行く。フワフワと上がった相手のリターンをドライブボレー。ところが、このショットが無情にもネット。更にミスショットが重なってしまって、最終的には 6-8 で敗戦となった・・・
「6-7 からかなり力んだ・・・欲が出ちゃったかも・・・」とは、試合後の本人のコメント。久し振りに本人が試合の内容に納得している様子だった。目指すテニスらしくなってきているから、もうちょっとだとは感じているが、また「敗戦」という結果だった。
「ITF 埼玉国際ジュニアテニストーナメント予選WC戦」が終わった次の日、千葉県の高校の「PPRテニストーナメント」に収集された。千葉県下の公立高校と私立高校の大会で Best 4 になった8校でのトーナメント。他のトーナメントと日程が重なっているため、各高校のベストメンバーが揃っていないが、男女共に千葉県の上位高校が集結する大会である。
娘が所属する高校も、No.1、No.2 が他の大会で欠席。No.3 の我が娘は、監督から「今日はシングルスで行くから覚悟しておけ」と進言されていたそうである。
1R は、公立高校との対戦。No.1 としてのプレッシャーからか試合序盤こそ硬さが見られたが、圧倒的な攻めるテニスを「見せつける」展開で、6-0 で20分ほどで勝利を手にした。
続く準決勝。宿敵!?の公立高校との対戦となった。No.1 を欠く布陣だったが、それでもつわもの揃い。再度、No.1 シングルスとして参戦する。
0-1、1-1、1-2、1-3、2-3 の展開。しかし、ここからラケットが振れなくなる。ダウン・ザ・ラインへウィナーを数度とられていたが、それでも良い攻めをしているが、ラケットを振っていないので、ミスショットが続く。2-4、3-4 と逆転するチャンスはあったが、最後まで「ビビり」とも言える展開で最終的には、3-6 での敗戦となった・・・また、「敗戦」という結果。チームも敗戦となってしまって・・・
この試合後、かなり落ち込むかな~と思っていたが、「ボールがきちっとラケットに当たっているし、攻め方も悪くない。浅いボールが多くなったら、ラケットを振るように自分で修正できるようになれば、簡単に勝てるようになるのに・・・試合中に自分で気が付いて修正できるようになることが大切だぞ!」とは監督のコメント。「ボールが浅くなっているのは気が付いたんですけど・・・」と監督とは受け答えができている。予想以上に「落ち込んでいない」ことに、私個人としてはビックリしたのだが・・・
迎えた3位決定戦。娘の高校とは姉妹校で、千葉県ではトップクラスの私立高校との対戦。対戦相手の No.1 は、同じテニスクラブのジュニア選手で、正式の No.1 選手(正規のメンバーが揃っても No.1 ということです・・・)。練習も一緒にしているし、練習での試合は数え切れないほど実践している「いわゆる勝手知る対戦相手」とのマッチだった。
娘の攻めるテニスは健在!ただ、対戦相手は、抜群の安定したストロークを武器とするジュニア選手であるため、ミスショットを先行すると苦しい展開になる。0-1、1-1、1-2、2-2 のスコアから、相手のウィナーも決まりだし、2-3、2-4、2-5 という展開。「また、攻めているにも拘らず、ダメかな~」と感じていたが・・・
ミスショットも重なり、0-30 と既に「終わった」ような状況だったが・・・しかし・・・
猛反撃が始まる!何度かサーブ・アンド・ボレーでプレッシャーを掛けている。ネットプレーを多用するが、それよりも、クロスへストレートへと、このスコア状況下でスウィングのフォロースルーが大きい。即ち、ラケットを振っている。そのためか、これまでラインを割っていたストロークが右へ左へと決まっていく。30–30 から更に対戦相手のミスショットもあって、3-5 となる。
更に「攻める」テニスを継続。ガッツポーズも小さいながら実践(監督からは、ちっちゃいガッツポーズだね~と指摘されていたが・・・)。4-5、5-5 と遂に追い付く。綬決勝の敗戦では、「ラケットが振れていない」だけが際立ったが、この試合では意識しているのか、まったくそうした問題がなかった。
左右へストロークを繰り返し、ワイドオープンへフォアーからヒット。パワーストロークを対戦相手がリターンできず・・・遂に 6-5、7-5 と奇跡の逆転勝利。特別、普段と違って調子良かった、ということではない。ラケット振りきっているからミスショットが少なくなって、それでいて「攻めるテニス」を継続し展開した結果だった。
さて、娘には、「ITF 埼玉」では 3-7 から 6-7 となって勝利できなかった状況と、3-5 から結局は押し切られた「PPR」での課題、更に 2-5 からの逆転勝利と2日間で、本当に対照的な試合を経験したことを確認。「どうしてそんな違いが生じたのか」、「最後のゲームで、どうして奇跡的な勝利があったのか」をきちっと整理しておくことを指示した。
重要なことは、違いを理解し、どうして勝利できたのかを感じ、記憶することである、と考えているのだが、これまではそうした「敗戦」を活かすことを実践していなかったような気がしているが・・・
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